口うるさくいわなくても、子どもが自分で片付けるようになる環境の作り方

夏休みもいよいよ終わりが近づいてきましたね。
子どもとゆっくり触れ合える時間がたっぷりあるのは幸せですが、朝昼晩のご飯の支度に、プールだ、宿題だと、お母さんは休むヒマもありませんよね。
中でも、遊んだ後のおもちゃを片付けず、「片づけなさーい!」とイライラしているご家庭もあるのでは?今回は、子どもがひとりでもおもちゃを片付けられるようになるための環境づくりのポイントをお伝えします。
お片付けタイムを決める
子どもは朝起きておもちゃ箱に直行なんてことも当たり前。ご飯を食べたらまた次のおもちゃで遊び出し、1日中おもちゃが散らばっているような部屋ではゆっくりくつろぐ事もできませんよね。
そこでまずは、お片付けタイムを決めましょう。
たとえば、食事の前や出かける前は片付けタイムと決めましょう。おもちゃが、「片付いたらご飯を食べる」「片付いたら出かける」というケジメをつけることが大事です。
「だってまた後で遊ぶんだもん」という場合は、「お部屋をキレイにしてからごはんを食べると、すっごく美味しくなるんだよ」と、片付けると気持ちが良くなって美味しく食べられることを教えてあげましょう。
出かける前も、「帰ってきたときに気持ちがいいよね」と、片付いた部屋は気持ちがいいことに気付かせてあげましょう。
片付け方
幼児~低学年の場合は、大きなカゴにポンポン入れていく方法がおススメです。少し大きくなってきたら、おもちゃの種類ごとに「分類」して片付けることを覚えさせましょう。
たとえば、リビングにおもちゃがある場合はカラーボックスなどをひとつ用意して、中に100円ショップで買える布製の引き出しやカゴを置きます。
1つ目の引き出しには人形、2つ目の引き出しにはブロック、3つ目には絵本といったように、置き場を決めてあげると迷わずに戻すことができます。(小さいお子さんにはイラストや写真などのラベルを貼ってあげると、よりわかりやすくなりますね)
もし使いたいおもちゃがそこになかった場合、「きちんと片付けなかったからどこかへ行ってしまったんだね」と、片付けないと次に使いたい時に不便なんだなということに気付かせてあげましょう。
根気強く言い続ける
大人でもちょっとした習慣を変えるのには時間がかかるものですよね。まして、小さい子どもは一度言っただけでは理解できません。
子育ての最終目標は、自立したひとりの人間に育てることです。今はできなくてもいつかきっとできると信じて、根気強く繰り返し教えてあげましょう。
できたときには「上手にできたね」と勇気づけてあげ、できないときには「こうしたらどうかな」と一緒に考える環境を作ってあげると、大人が思っている以上に自分一人の力でやれることがあります。
その時まで、「片付けると気持ちがいいよねー」とひたすら言い続けましょう。
失敗を経験させる
片付けを忘れて寝てしまった場合は、わざと朝までそのままにしてみて下さい。「朝起きてお部屋が片付いていないと気持ちが悪いよね」といって自分で片付けさせましょう。
子どもが寝てから親が片付けていては、片付けが出来ない子どもに育てているのと同じこと。子どもの行動を見守れずに手を出してしまうと、依存的な子どもにしてしまう可能性があります。
「失敗するから成功がある!」子どもを信じて、たくさん失敗を経験させてあげましょう。
失敗から学んだこと
私にも「失敗」の経験があります。
つい言ってしまいがちな「片付けないと捨てちゃうよ!」というセリフ。感情的になって思わず言ってしまったとき、子どもがこう言いました。
「ほんとはどこかにしまっちゃうんだよね」
子どもは知っています。捨てると言ってゴミ袋に入れても、どこかに隠してあってまた頼めば出してもらえるということを・・・怒鳴られて動く子どもはいないのです。
子どもが自分から進んでお片づけをするためには、片付けられる工夫をすることが大切なんだということを、この一言で学びました。
子どもが一発でわかる魔法の言葉
ぜひ、お子さんに言ってみてください。
「子供にも言ってんですけども、何のために片付けるかっつったら、次遊ぶ時に早く遊べるように今片付けろってことなんだよ。散らかってて汚いから片付けろ、じゃなくて、お前らが次遊ぶ時にどこに何があるかが分かりやすいでしょ?そしたら、次遊ぶ時に早く遊べるでしょ?だから片付けなさいって。」
ー人生を楽しくする所ジョージさんの言葉ー
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