東京都現代美術館 気持ちよすぎる椅子と「ナンじゃ、こりゃ?」
春一番が吹いた昨日は、東京都現代美術館に出かけてきました。
ここには一度座ったら容易に立ち上がれない魅力的な椅子があるのだとか。ならば、本当に立ち上がれないのか体験してみよう!とポカポカ陽気に誘われて清澄白河へ。
場所
東京メトロ清澄白河駅から歩くこと約10分。初めて行ってわかりましたが木場公園の横にあるんですね。とても立派な建物です。
階段を上って中に入ると、広い吹き抜けの通路が。
そこに並んでいる色とりどりの椅子が、目的の椅子です。
東京都現代美術館に気持ちよすぎて人をダメにする椅子があるらしいw
結構幅が広く大きい椅子です。
サイズ感がわかるようにバッグを置いてみました。
座ってみるとこんな感じ。
ふわっと沈みます。
低反発素材で作られているんですね。なるほど~、だから気持ちよすぎるwってことなのか。
市販されているモノではなくこの美術館の特注だそうです。
公園に来たついでに美術鑑賞しながら、このソファでのんびりするのもいいかもしれませんね。
展覧会
この日は、オノ・ヨーコ | 私の窓から の最終日とあって、同世代の女性の姿が多く見受けられました。
私には芸術家というよりジョン・レノンの奥さんというイメージの方が強いけれど、数多く個展を開いて芸術の世界に貢献してきた人なんですね。
中に入るとすぐに銃弾が打ち込まれたガラスのオブジェがいくつも並んでいました。どう見ても銃弾に倒れたジョンのイメージ。
いくつもの小部屋を通り、若かりしオノ・ヨーコさんのビデオも流れていました。
「・・・で?」
私は現代美術を理解できる肥えた目を持ち合わせているわけではなく、オノ・ヨーコさんが特に好きというわけでもないのでなにも感じない。。。
MOTコレクション
せっかくなので、MOTコレクションも見ていくことにしました。
入り口のソファに負けず劣らず、コレクションの入り口にはこんな椅子も並んでいます。
これらは、建築家矢萩喜從郎氏がデザインしたものなんだとか。
これもそうなのかな~?
とりあえず座ってみたけど、どの椅子も座り心地のいい椅子でした。
現代美術に触れてみて
各々の時代を切り拓いてきた革新的な傾向の作品が中心になっていることもMOTコレクションの魅力のひとつとなっています。
洗濯バサミを使ったアート、家族の写真を並べた4つの部屋、レコードが乗っていないたくさんのプレーヤーから流れる音・・・
極めつけは、金融機関の振込みカードが整然と並べられただけのガラスケースに思わずのけぞる私。
口から出た言葉は、「ナンじゃ、こりゃ?」
ごめんなさい。。。正直よくわかりませんでした。
現代アートは外国語
われながら「芸術に対する感性がなさすぎだわ…」と少々情けなく感じていたところ、こちらの一文を読んで納得しました。
アートは外国語のようなものであり、その外国語で書かれた小説の最新ページが「現代アート」
英語を知らない人は、そもそも英語で書かれた小説を読むことができず、また英語が読めたとしても、小説を最初から読んでいなければ、最新ページに書かれている内容を理解することは出来ません。
このように理解を妨げる要素が二重構造になっているので、「なぜ分からないのかも分からない状態」になっていたのです。
さらに、こちらのサイトには「わからない」じゃなくて、「感じない」と思うこと、とあります。
そっかー、何も感じなくてもそれでOKなのね。
「今」の自分と相性がよくなかっただけで、数年後はその作品から何かを感じ取るかもし れないんですって。
いつか現代アートの素晴らしさを感じる時が来るかもしれないと思いながら、ナンつながりでナンを食べて芸術鑑賞を終了しました。
これぞ「ナンじゃ、こりゃ?」失礼しました~^^;
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